第1章 終と初

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相変わらず薄暗い路地を走りながらも頭の中で混乱からこの非常事態に悪態をつく。 (なんで俺がこんな目に合わなきゃいけないんだよ。 ってかなんで俺こんな目に合ってんだよ。 そうか、わかったぞ……… これは夢だ!) 少年は思考の末足を止め、目の前にある赤い郵便ポストに目をやる。 突如ゴーンと鈍い音が辺りに響き渡った………。 少年の頭ははれあがり、微量の出血が見てとれる。 「ぎゃぁー! 血がぁー! ってか夢じゃねぇ ってか死にたくねぇ ってかなんでこうなっちまったんだ………?」 少年は頭の傷を押さえ、朦朧とする意識の中で今日という一日を回想してみる。 ―――――――――――――――
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