第1章 終と初

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――――――――――――――― 青の絵の具を落としたかのように雲一つない空、その下を光が燦々と降り注ぐ。 ただ今学校へと登校中だ。 「おっはよー誓治!」 バシッ! 誓治と呼ばれる少年は後ろからのびてきた手に突如背中を叩かれ前のめりで地面に倒れ込む。 (いきなりなにしやがんだっ………) 素早く立ち上がり振り返ると目の前には整った顔立ちに大きく澄んだ瞳、黒く染まった肩まで延びる髪、制服を身に纏う姿は美少女と呼ぶにふさわしい 見とれてしまうのも無理はないだろう。 「なんとかいいなさいよ!」 整った顔は彼女の不機嫌を象徴するかの如く歪み目は鋭く誓治と呼ばれた少年に突き刺さる。 「おっおう おはよう光。」
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