虎千代

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【越後・春日山城内・  長尾家。(新潟県)】   「うぎゃぁ。うぎゃぁ。」   「虎御前様、 三度目の出産おめでとうございます。 立派な女子で御座りまする。」   虎御前は満面の笑みを浮かべしばらく黙った。     『ややご様。  戦に出なくて良いのですよ…      その命…    絶やする事なかれ…』     母はやや子に【お花】と名付けた。       その頃、長尾家は 三条長尾家の長尾為景 古志長尾家の長尾定憲 上田長尾家の長尾房長 の三家に分かれて守護代の地位を争っていた。     やがて三条長尾家が守護代職を独占し 房長はそれに不満を抱き 定憲の兵乱に味方する事を決意した。 2対1をしいられた為景だったが やがて 【三分一原の戦い】で勝利する。 だが上田長尾家との守護代争いは長く続き…   そして 虎御前は その三条長尾      長尾為景   の正室である。  
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