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林泉寺の六代目
1人のお坊さんが虎千代に声を掛けた。
虎千代からしてみれば
図体は大きくお坊さんらしくない体格で
虎千代はびっくりすると同時に言葉を無くした。
「あなた様が虎千代様と。」
「虎千代でよい。」
体を舐めまわす様に見られ
虎千代が睨み返すとお坊さんは言葉を発した。
「そんなキツい目をしなさるな。
人は第一印象で決まるが
見た目で判断した者こそ本当の【悪】よ。」
お坊さんは虎千代の頭をそっと撫で立ち上がると笑顔で目を瞑り合掌した。
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