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そんなやりとりがあるとはつゆ知らず。
学園都市には無数にあるであろう学生寮の一角で、夢幻大輔(ムゲンダイスケ)はただ前をにらんでいた。
突き刺すような視線の先には一人の少女。
「…言い訳を聞こうか」
夢幻はぼそりと言う。
その言葉の対象になった少女は平坦な胸に手をあてて、話す。
「違うの…この甘いのが口に飛び込んできたの!!」
少女、エリア=カイン=カルベラは口の端にプリンの欠片をくっつけて叫んだ。
「貴様…っ!!楽しみにとっておいた黒蜜堂のフルーツプリン(一個千円)を飲むように喰らいやがって…!!」
夢幻はショックで四つん這いになっている。
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