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「ご…ごめんなさいなの」
夢幻のあまりのへこみように驚くエリア。
イギリス育ちの彼女にとって千円の価値がわからないからこそのリアクションだった。
「もう今日からオヤツは当分無しな…!!」
ダイスケーっ!?と叫ぶエリアを尻目に、夢幻は冷蔵庫の中を見る。
中にはエリアが嫌がって食べられなかったマーガリンがポツンとたたずんでいた。
つまり、エリアは食欲旺盛かつ底なしの胃袋をもつ、人間掃除機だったのだった。
「あぁぁ…不幸だーっ!!」
学生寮全体に響くような大声が夢幻の口から飛び出した。
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