第一幕:その名はあき

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ダダダダダダ まだ静かな朝に響く足音。 …来たか… むくっ 暖かな布団に寝ていた青年は起き上がった。 彼は斎藤一。 新撰組三番組組長。 起き上がり、着替え 布団を片付け終えた頃 スパンっ 勢い良く襖が開く。 「一ちゃん、おはよ」 「やはり…あき…か」 俺の名前を"ちゃん"付けで呼ぶのは彼女しかいない。 少し照れくさく感じながら 本当は嫌ではない自分に少し呆れる。
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