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名前は教えてもらえなかった。
｢神霜家の家族構成は旦那様、奥様、長男、長女、次女という形です。
それで今回は次女の桃お嬢様のお世話をしていただこうと思っています。｣
何でいきなり家族構成なんか話したんだろう？
説明が終わってからもずっと疑問に思っていた。
執事長に案内されて桃ちゃんの部屋に着いた。
｢それではあと半日頑張ってください。｣
それだけ言い残すと執事長は風の如く消えてしまった。
そのまま立っていても埒が開かないのでノックして入ろうとした。
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