さよなら平穏な日常

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*** 4限終了のチャイムが鳴り、憂鬱な昼休みの始まりを告げる。 渋々ながらも弁当を片手に悠のクラスに到着。 ガラッと扉を開けきってから……気付いた。 全員がまだきっちり着席していることに。 …………しまった。 中はまだ授業中。 話が長いことで有名な英語教師にギロリとこっちを睨まれる。 「ぷ……涼チャン何やってんの」 ちょうど目の前の席で頬杖をついて座っていた結城が、いきなり現れた俺を見て可笑しそうに吹き出しやがった。 結城は俺の天敵だ。 いきなり現れて大翔を掻っ攫っていった、誰もが羨む男前。 長めの黒髪に長身、そこにいるだけで匂い立つような華やかなオーラを放ってる。 このフェロモン爆弾め。 笑ってんじゃねーよ!
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