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「ボルト、はやく!」
私は木の上を走るボルトに手を伸ばす。
ボルトは無言でカプセルを私に投げる。
カプセルを受け取ると、もうすぐ見えるであろう怪物を仕留めるため体勢を整える。
「いた!」
私の前を走るレインが叫ぶ。
すると木々の間でうごめく奇妙な生物が目に飛び込んできた。
それはまるで蜘蛛のような足を持ち、足の先はカマのように鋭くなっている。
胴体は粘土を固めたようにでこぼこしていて、気色悪い緑色をしている。
触ったらネバネバしていそうだ。
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