Prostitute

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木製の扉は軋む事なくスルリと開き、女は部屋を出た。 上品なワインレッドの絨毯の廊下を黒を纏った女が歩く。 口元とネイルだけは紅く、あとは何もかもが黒かった。 エレベーターのボタンを押す。その時人差し指のネイルが剥げている事に気付き溜息をもらした。 (お金はくれるけど、プレイが激しすぎるのよね…) 剥げた人差し指を見つめていると 『よう。また兄貴のお相手か?』 と声をかけられた。
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