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そこにはスキンヘッドが目立つ男が立っている。
細身ながらも威圧感があるその男に
『詮索は命を縮めるわよ…よしなさい』
と女は静かに言い放ち目線をエレベーターに戻す。
『俺の相手はいつしてくれんだよ。』
『予定は未定。貴方はいつも突然すぎる。』
『兄貴だってそうだろう?』
『ボスを引き合いに出すのは良くないんじゃない?』
『俺ぁお前に惚れてんだ。なぁ、次空いてんのはいつだよ…』
『…わからない…帰ったら連絡する。』
【チンッ】
丁度エレベーターの扉が開く。
『今日中にな。』
とスキンヘッドの男が扉が閉まるのを阻止し言ってきた。
『…わかった…手をどけて。』
と冷めた声で女が静かに言い放つ。
渋々男は引き下がり、エレベーターの扉がようやく閉まった。
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