学生時代

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夏休みが終わり、私はまた学校に通い始めた 富貴子からは伊豆のお土産をもらった 『アルバイト大変だった?』 『全然平気!楽だったし、お小遣も稼げたわよ』と私はまた嘘をついた 『伊豆は楽しかった!来年は受験だからはしゃいできた』 『お互い頑張らないとね…私もそろそろサボり卒業しなきゃ』 『そうよ、二学期からは気合いいれないと』 塚本先輩は何かにつけて私を心配してくれた。富貴子にあいにくるついでに、私の様子も伺ってくれた 文化祭が終わった日少し帰宅が遅れた 私は家に慌てて帰った。玄関には鬼の形相のお父さんが座りこんで待ち受けていた 『男とあってたか!この淫乱娘!』 『文化祭の片付けで遅くなっただけ、お父さん許してください!』と私は土下座した お父さんの怒りはそれは酷かった。お母さんまで殴られてぐったりしていたのだ! 『お父さん、お母さんと卓也は許してあげて!』 お父さんは私の身体中を蹴り、草野球で使っていたバットで私を打ちのめす 気を失いかけた私に何か焼ける匂いがした 瞬間私は断末魔の悲鳴をあげた! お父さんはハサミをガスコンロであぶって卓也の背中にあてていたのだ!声にならない叫びで、卓也は泣きじゃくった そして今度はゴルフクラブをもってきてお母さんを打とうとした 私はそれをかばい、また打ちのめされる そのうち、家の異変に気付いた近所がパトカーや救急車を呼んだ 私達三人は病院に運ばれ、お父さんは警察に連れていかれた
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