アラフォーでの再会

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『姉ちゃん、思いきりいいな』と卓也は笑った 『でしょう?丸刈りにしてもよかったんだけど』 卓也はオードブルをテーブルに置いた 『ワイン買ってるからね。先にお母さん達に挨拶なさい』 仏壇の前に座ると卓也は線香に火をつけた そしてリンを鳴らすと手を合わせた 『姉ちゃん、連休はどうすんの?』 『私は連休なんて関係ないな~年中仕事で年中連休だからさ。卓也どこかいくの?』 『今年は連休長めだから北海道とかいこうと思って』 『いいんじゃない?彼女と?』 『いや、あいつとは別れたんだ』 『どうして?結婚の話しまででてたのに…』 『まあいろいろな…さあ食べよう』 『まさかお父さんの事…?』 『関係ないよ。また新しい彼女作るって。心配しないで』 きっとあの男の事が彼女側にばれたんだ…卓也が大学生の頃も同じ事があった。すごく馬鹿にされて、罵られた 私達は何も悪い事してないのに… 私はがっくり肩を落とした 『姉ちゃん、気にすんな。俺は自分結婚するより、姉ちゃん守るほうが大事なんだ。だから姉ちゃんこそ幸せになれる相手探せよ』 ワインを飲みながら卓也は笑った
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