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『このワインも美味しいけど姉ちゃんの手作りドレッシングは最高だな』
『お母さん直伝だもん。どこのレストランにもまけないわよ』
『仕事はどう?最近何かいいことあった?』
『仕事はまあまあかな。それなりに順調…あのね、今日帰るまえに富貴子に会ったの』
『富貴子さん?』
『20年ぶりだからびっくりしちゃった。卓也の事心配してたよ』
『懐かしいな…俺がショックで入院してる時、よくおもちゃやお菓子持ってきてくれた』
『すごく綺麗になってた。電話番号交換したよ』
『よかったじゃないか、また仲良く行き来すればいい』
『そうだね』
私は重い心を隠して笑顔で答えた
私はあの時富貴子をすごく傷つけた…小さかった卓也にはわからないよね…
そしてあの時私が風俗の仕事で面倒みてた事も卓也は知らない
これは一生言わない…卓也が傷つくから
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