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翌日、私は勇気を出して富貴子に電話をしてみた
『富貴子?私、鈴子…』
『電話ありがとう。よかった。かかってこないかと思った』
『昨日はごめんね』
『こっちこそ待ち伏せなんてしてごめんなさい』
『富貴子は結婚してるんでしょ?子供は?』
『小学生の子供が二人いるわよ。あの…よかったら今日遊びにこない?』
『いいわよ、でもいいのかな』
『その住所の駅まで来て。着いたら私迎えにいくから!』
その場所はお金持ちが集まるセレブ街でもあった
駅につくと、私はすぐに電話をした
富貴子は5分くらいして車でやってきた。シルバーの外車に私は乗り込む
『主人はほとんど乗らないの。私ばかり乗ってるのよ』
『セレブな生活してるわね。私は相変わらず気ままな生活かな…趣味が仕事にかわっちゃった』
『何してるの?』
『ものかきよ(笑)世間ではエッセイストとか言うやつ』
『鈴子本好きだったもんね。順調?』
『贅沢しなきゃじゅうぶんにやってけるわよ』
今日の富貴子はとても元気で昔の明るい笑顔だった
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