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『七瀬鈴子!あんたには節操ってもんないの?』
『節操?今はそんな時代じゃないわよ』と私は笑った
『そんなことしてたら、いつかひどいめにあうから』
『もうあってるわよ』
私は鏡を見ながら髪を直した
富貴子は知らない…ホントの私を
いや、誰にも私は知られたくなかった
私はこの学校が好きだ。いつもぎりぎりまで残って、部活見学したり、本を読んでいる
ねえ…富貴子、なんで私がそうしてるかわかる?
私はあなたみたいな裕福な家庭の女の子じゃないの…
平凡な公務員の娘…
でもそれは表向けの事だった
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