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富貴子には一つ上の彼氏がいた
三年生の塚本先輩。生徒会長をしていて、活発なハンサムさんだ
富貴子は生徒会の書記をしていて、それで知り合ったらしい
ホントに仲がよくてお似合いのカップル。だれもが羨んでいた
夏休みに入って私は図書館に通い宿題を毎日していた
帰ると卓也の面倒をみて、お母さんと料理を作る
楽しい、素敵な一時も、お父さんの帰宅から一転地獄に変わる
暑いせいかビールを飲む本数が増えてきた
赤くなった目が私をギロリと睨む…
『鈴子、毎日勉強してるのか?』
『してるよ、毎日図書館いってやってるよ』
『本当に図書館なんて行ってるのか?アルバイトなんてしてないだろうな?』
『してないよ…』
『お前はあの女に似て嘘が上手いからな!』
お父さんはいきなり私に馬乗りになり、顔を何度も殴りつけた
『あなた、やめて!鈴ちゃん女の子なのよ!』とお母さんか止めた
『女の子?もう女になってやがるよ!』
瞼が腫れてきて前がみえなくなった。そのうち私は気が遠くなり、意識を無くしてしまった…
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