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「恵はなんでも顔に出るからだよ」
「…どういう意味っ!?」理解した途端に恵はむくれる。
「そういう意味」さくらは上機嫌に笑った。
恵は文句を言おうとするが、携帯電話が鳴る。「あっ、ちょっといい?」
「うん」
恵はなぜかさくらに背を向けて電話をする。「あ、着いた?うん、ちょっと待ってね」
そう言うと恵は辺りを見回した。「もう皆いるから大丈夫」
恵は電話を切るとさくらを見る。
「どうかしたの?」らしくない行動にさくらは怪訝そうに尋ねた。
「ううん、でも隆志さんは私の事を誤解してるよ」
「え?」
「すぐにわかるよ。あのっ、皆とりあえずこっち来てくれますかっ?」恵は声を出してバスケ部員を呼ぶ。
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