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「そうなんですか?教えてくださいよ」田畑の事をよく知らない部員達は驚きながらも恵と陸の話を聞きたいのでそこには触れずに注目した。
男達の熱い視線に田畑はよだれが垂れそうになるが、自制心を保ち小さく咳払いをすると話し出す。
自分が取引相手の陸の弟である海を恵に紹介し、そこから二人が再会するといういきさつをさりげなく自分のお陰だということを添えながら伝えた。
「すげえ偶然だなあ」男達は驚く。
「って事は三田も片瀬と同じアパレル?」
「カリスマ店員とかになってそ~」
海も当然学校内では知らない人がいない有名人で、部内間では名字で呼ばれていた。
「三田?」田畑は不思議そうに訊く。
「今の名字は二宮ですが、その時は三田でした」陸が簡単に説明をする。
「そうなんだ、やっぱり学生時代から二人とも素敵だったんだよねえ」
「はい、陸は質実剛健なら三田は絢爛豪華って感じだよな」
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