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さて、どうしたものかな。
とりあえず、あれだ
形から入るのって大切だろう?
「ってことで、武器を集めたのはいいんだが…」
集まったのは、果物ナイフに木の棒。
俺はどこに行くんだ?キャンプか?
戦意喪失。もともとあまり乗り気ではなかったが…。
(まったく、どうしたものか…)
トントン
「ん?」
いきなり肩を叩かれ振り返ると、そこには近所に住んでいる女の子が居た
「お兄ちゃん勇者になるんだよね?これあげるよ!」
差し出されたのはピンク色のリボンがかかれた、なんとも愛らしい黒いヘルメットだった。
ヘルメットを無理やり渡し、そのまま走りさる女の子。
呼び止める暇もなく、アイテムゲットイベントは電光石火で終わっていった
「…返品不可ですか」
こういう時、諦めは肝心である。
渋々ヘルメットをかぶり、俺の初期装備は決まった。
女柄ヘルメットに、2メートルも無い木の棒と小さな果物ナイフ
服装にいたっては中学生時代のジャージ。
俺の冒険…こんなんで大丈夫?
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