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「最初、美羽さんはなんで皆を見てるのかって聞いたよね?それはね、羨ましいと思ったから。僕は運動することも走ることも出来ないから・・・。」
僕は日向に座った。美羽さんも僕の隣に移動してきた。
「僕ね、多分皆に嫉妬してるんだよね。自分は出来ないことを皆がしてるから。子どもっぽいよね!」
笑ってごまかした。美羽さんは何も言わずに聞いてくれた。
「ところで美羽さんは何でクラスの皆と喋らないの?」
僕は話を変えた。
「いじめだよ。いじめられてたから。」
その言葉に驚いた。
「いじめ?誰にされたの?」
聞くと小さな声で呟いた。
「佐藤朱美、寺島可憐、相原美鈴。」
それは仲良しトリオと言われている3人だった。
「美鈴たちが?」
僕はその中の美鈴とは幼い時からの付き合いだった。
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