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「いってき、ます」 はずかしくないよっていみ、こめてそういった。 「んふふ、 そういうのは知ってんの?」 「…ばかにすんな」 「…じゃあ、俺が家を 出るときは、これしてね?」 「う、…」 ちゅむ くちびる、かさなった せい、とのちゅう 「分かった?」 「…おいら、から?」 「うん、雨汐から」 「………むつかしい」 「むつかしいって」 「…うー…」 「出来たら、何か欲しいもん 買って上げますよ」 「え」 「んふふ、考えといて」 がちゃ いえのかぎをしめて、せいとあるきだす。 きょう、どこにいくの? 「まず、そのボッサボサの頭、 何とかしましょうかねぇ…」 「あい」 てくてく、しばらくあるく。 そうしたら、せいのあしがとまった。 「ストップ」 「…?」 「ここ、」 とまったところは、なんかのおみせ。 かんばんがあって、なにかかいてある。 まわりは、おはな、たくさん。 .
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