5/10
前へ
/120ページ
次へ
『何でも切っちゃう散髪屋さん  腕には自信有り相田散髪屋』 …かんじばっか。 「何でも切っちゃう…って…」 「…かんじ、ばっか」 「読めない?」 「…う、ん」 ならったこと、ないのばっか。 「んふふ、とにかく、 ここでうーちゃんの髪、 切っちゃいましょう」 「あーい」  ─ カランカラン どあをひくと、べるがなった。 なかには、わかい、かっこいいひと。 はさみをちょきちょきしてる。 「いらっしゃいませーって! …って、ニノじゃん!!」 「こんちわ、相田さん」 「何、また髪切りに来たの!?」 「まぁ、そんなとこです」 「うひゃひゃ! 今日は暇でね、今さっき最後の予約のお客さんが帰って行ったんだよーって!」 「…、」 「はいはい、座って座って!」 おいら、なんもしゃべれない… 「否、俺じゃないです」 「え?」 「この子、」 せいによばれて、かおをだす。 「…え、え!?だ、誰その子!?」 「…はじめ、まして」 なんか… このひと、げんきな、ひと .
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1799人が本棚に入れています
本棚に追加