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じーっと、みられる。 こわくなって、せいのうしろにいった。 「ちょ、相田さん…。 雨汐、ビビってるから、」 「…で、も…、 めっちゃ、かわ、いい…って、 この子、ウシオって言うの?」 「ええ、まあ」 「へーっ、ウシオちゃんかー」 「…」 せいと、このひと。 なんか、なか、いい? …ずき、り むねが、いたくなった。 「じゃあ、ウシオちゃんっ! ここに座ってくださーい!」 「…っ、せ…」 「大丈夫ですよ、んふふ」 「……ん…」 せいからはなれて、わかいひとについていく。 おっきな、かがみのまえに、ちいさないす。 「ここに座ってくださーいって」 「は、い」 ちいさないすにすわると、しーとをかけられる。 …どくんっ むねが、はやくなった。 せいのときと、ちがう、はやさ。 「…っ、…」 「じゃあ切りますねーって」 ちょき かがみには、すぷれーとはさみをもった、わかいひとがうつっていた。 こ、わい .
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