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目を覚ますと、そこは見知らぬ場所だった。
あのあと、俺は気を失っていたらしい。
あれほど、死に直面したせいか、今、この場に存在することが不思議でならなくて、何か宙に浮いているような不思議な感覚に襲われる。
あの事件から、一体何時間経った?
ここはどこだ?
あれは夢だったのか?
色んな疑問が頭の中に充満する。ここは、パイプみたいなのを溶接したような白いベットと、隣に、心拍数をはかっているのだろうか?先程から、リズムよく「ピッ。ピッ。」となっている機械がある。
オマケに腕からはチューブが伸びていて、そのさきをたどると点滴らしい半透明のパックがぶら下がっていた。
「ここは病院か?」
最新に更新された疑問が思わず、ぽろりと口からこぼれた。
俺の脳内だけでは、処理しきれなかったらしい。
とりあえず、病院なら、ナースコールみたいな呼び出しボタンがあるかもしれないと探してみるが、見当たらない。
「…?ここはどこだ?」
わからないことだらけだ。
頭が混乱して、痛くなってきた。
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