少年に見つかって絶対絶命

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…   ……   ………   少年とオレの間に暫しの沈黙が訪れた。   この少年。   頭には黄色い帽子を被り、紺のベストと短パンを着て、胸には「すずきたけし」と書いた名札があった。   背中にはランドセルを背負っていていかにも小学生です!という感じだ。   「…っあ」   オレが声を掛けようとした時、少年から話掛けてきた。   「それ…趣味ですか」   ぐはっ💥 いきなりそれか‼   「いや、あのね…ボク…これには事情があってね…」   「だから、趣味なんでしょ?何も言わなくていいよ。そういうのは大人の秘密なんでしょ」   なんて…ませた子なんだ‼ 親の顔が見たい…   …うん? そういや、この子一人だ。その当たりを聞いてみようかな。   「ボクこそ…お母さんとか一緒じゃないの?」   「僕の名前は鈴木毅。ボクという名前じゃないよ」   「ごめんね。毅くん。お母さんはいないのかな?」   「これって…誘拐する交渉の一つ?」   …💢 なんだ、このガギ‼ 確かに、今のオレは変態に見えるかもしれないが、心配してやっているんだぞ👊   「お兄さんは…誘拐犯人ではないよ…」   「じゃ…愉快犯?」
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