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「おまえ、阿保ちゃうか。見た感じ・・・・
カタギとちがうんやろが・・・
訴えるー?
シャバ、シャバすぎるでえ。
笑てまうわ」
「なんやコイツ、警察聞いてビビりよった」
「なんやとコラ。おまえがおかしいこと、言うからやないかい。誰がビビっとんねん。
ボコボコにしたるぞ」
「おー、してくれ。せやけどなあ、それでもし俺が怪我でもしたら、刑法204条の傷害罪になんねんでー。
それでもやるつもりかワレー。
ちなみに204条は
人の身体を傷害したる者は10年以下の懲役、又は30万円以下の罰金若しくは科料に処す
んじゃ。
傷害とは他人の身体にたいする暴行により生活機能に傷害を与えることを言う。
暴行だけやないで。
わざと病気をうつしても傷害罪は成立すんねん」
そのハタオに対し、男はしきりに首を捻り、怪しげな表情になった。
(コイツ、ちょっとオカシイんちゃうか)
てな感じだ。
しかし
「お望みなら、怪我さしたるわい」
と言いながらハタオを殴り蹴飛ばした。
やられたハタオは、道路に疼くまった。
周りの人々は、チラチラ横目で二人を見ながら通りすぎて行く。
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