秘密

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side*S そんな時に、あの人からの連絡が入って。 憂鬱を通り越して、軽く苛立ちさえ覚える。 普通なら警察庁のトップである長官様の誘いを断る人間はいない。 例えそれが、上司と部下の関係以上のものを求められたものだとしても。 裏から色々と手を廻してもらうその代償だからこそ、面倒ではあるがあまり断る事もできない。 後々の計画にも支障を来さないとも限らなくて、仕方がないと諦める。 眉間のシワを指で解して、約束のホテルへ向かった。 →
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