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side*N
麻薬組織が関係してるらしい殺人事件。
選ばれたのは若いメンバーが殆どで、その上、かなりの曲者揃いだった。
それを纏めるのは、警視に昇格したてのエリートさんらしいし。
正直、ちょっと難しいんじゃないかって、ただただ不安しかないんですけどって感じだった。
そもそもエリートってのは、叩き上げを見下してるような奴が多いから。
エリートって言葉を聞いただけで、既に嫌な気分になった。
でも、初めてそのエリートさんと顔を合わせた瞬間、そんな考えは一瞬で吹き飛んだ。
綺麗な顔に、キラキラした柔らかな笑顔、嫌みのない上品で爽やかな身のこなし。
強烈なメンバーの中に紅一点と言った処か、不思議とすぐに馴染んでしまって。
でも、そんな彼と仕事するるうちに、誰も気づかないくらいの小さな違和感を覚えるようになった。
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