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side*A
今回の事件は、麻薬絡みのちょっと面倒なやつらしくて。
いくつかの班で1つの事件を追うらしくって、僕は年の近いメンバーばっかが集められた。
班を纏める佐伯さんこと緋ーちゃんは、最近警視に昇格したばっかの人で、ぼくと同じ年齢らしいから、超エリート。
元は警察庁からの異動組で、こっちに来てからは警護課にいたらしいけど、まぁよくはわかんない。
数黄曰わく、エリートってのは叩き上げを見下す嫌な奴ばっかだから、きっとそいつもそうなんだろって。
そう言ってたけど、数黄の予想は大きく外れたみたいで。
初めて顔を合わせた彼は、穏やかで爽やかな笑顔のイケメンくんだったから、面倒でお堅いおっさんじゃなくてちょっと安心した。
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