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水蜜「ここって…三途の河…?」
だが舟幽霊である彼女は既に霊体だったので再び亡くなる事で、肉体すら滅びてしまっていた。
水蜜「そうか…私また死んじゃったんだ…だから自分が何処に居るのかも分からいくらい真っ白な幽霊に…」
そんな事を考えつつも三途の河の渡し船を探して歩いて行くと、
「おや?また今年も随分と可哀相な子が来ちゃったみたいだな。」
そこには三途の河の水先案内人、死神の『小野塚 小町』が寝転んでいた。相変わらず今日も暇そうである。
水蜜「あの~小町さん、ちょっといいですか?」
小町「ん⁉何だい?」
彼女は小町に尋ねた。
水蜜「ここに一輪とかいう女の子は来ませんでしたか?」
小町「いや、来てないね…あんたの知り合いかい⁉」
水蜜「私と一緒に聖を救おうとしてた私の友人です。」
小町「そうか…でも此処にいないって事は、まだ生きてるんじゃないかい?基本的に此処は死んだ者が来る所だからね…」
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