どうしてこんな事に…

3/6
13人が本棚に入れています
本棚に追加
/99ページ
水蜜「ここって…三途の河…?」 だが舟幽霊である彼女は既に霊体だったので再び亡くなる事で、肉体すら滅びてしまっていた。 水蜜「そうか…私また死んじゃったんだ…だから自分が何処に居るのかも分からいくらい真っ白な幽霊に…」 そんな事を考えつつも三途の河の渡し船を探して歩いて行くと、 「おや?また今年も随分と可哀相な子が来ちゃったみたいだな。」 そこには三途の河の水先案内人、死神の『小野塚 小町』が寝転んでいた。相変わらず今日も暇そうである。 水蜜「あの~小町さん、ちょっといいですか?」 小町「ん⁉何だい?」 彼女は小町に尋ねた。 水蜜「ここに一輪とかいう女の子は来ませんでしたか?」 小町「いや、来てないね…あんたの知り合いかい⁉」 水蜜「私と一緒に聖を救おうとしてた私の友人です。」 小町「そうか…でも此処にいないって事は、まだ生きてるんじゃないかい?基本的に此処は死んだ者が来る所だからね…」
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!