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水蜜「彼女が生きているならそれで安心です。もう未練はないので早くこの私を彼岸の向こうに連れて行って下さい!」
小町「どれ渡し賃を見せて貰おうか?」
水蜜「はい…」
彼女は渡し賃を小町に見せた。
小町「…たったの9枚か…それなりの時間は掛かるから覚悟しなよ?おっと!その前に忘れ物は取りに行かなくていいのかい⁉」
水蜜「わ、忘れ物⁉」
彼女は一瞬戸惑ったがそれが何かはすぐに分かった。
水蜜「あ‼私の柄杓がない~‼‼‼‼‼」
小町「恐らくあの事故で何処かに落としたんだろう。あたいの船に乗る前に持ち物を探しに行ったらどうだ?」
彼女は水蜜に忘れ物探しを奨めた。
水蜜「すぐに取りに…」
小町「でも、その姿じゃ地上の巫女さんに成仏でもさせられてしまうぞ?」
全く持ってその通りである。ただの幽霊が幻想郷中を徘徊していたら確実に退治の対象となるだろう
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