17人が本棚に入れています
本棚に追加
再逢
十二月二十一日。
一昨日からの雪が、今日も止まずに降り続いている。
あたしが教室のドアを開けて、中へ入るなり、クラスメイトであり友人の白石柚花【シライシ ユカ】が駆け寄ってきた。
「霞澄、おはよ~♪」
こうして柚花が、あたしの許へ駆け寄って来るのは毎朝の事なので、あたしももう慣れている。
しかし、今日の柚花は何時にも増して嬉しそうだったので、あたしは今日は何かあったかなどと考えるが、結局は何も思い浮かばない。
取り敢えず、あたしは柚花に朝の挨拶を返す。
「柚花、おはよう」
最初のコメントを投稿しよう!