男不信の少女

1/8
前へ
/99ページ
次へ

男不信の少女

十二月二十日。 昨日からの雪が、今日も止まずに降り続いている。 クリスマス用に飾り付けされた商店街を、雪が降っているのも気にせずに、あたし、時葉霞澄【トキワ カスミ】は高校の帰りに一人で歩いていた。 目的なんて無い。 一切無い。 ただ、家へ帰るのを遅らせたいが為だ。 それにしても、もうすぐクリスマスだ。 また嫌な時期が来るんだ。 あたしは、ふとゲームセンターの方へと目をやる。
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加