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男不信の少女
十二月二十日。
昨日からの雪が、今日も止まずに降り続いている。
クリスマス用に飾り付けされた商店街を、雪が降っているのも気にせずに、あたし、時葉霞澄【トキワ カスミ】は高校の帰りに一人で歩いていた。
目的なんて無い。
一切無い。
ただ、家へ帰るのを遅らせたいが為だ。
それにしても、もうすぐクリスマスだ。
また嫌な時期が来るんだ。
あたしは、ふとゲームセンターの方へと目をやる。
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