男不信の少女

2/8
前へ
/99ページ
次へ
視線の先には、クレーンゲームでクマの縫い包みを彼氏に取ってもらい、嬉しそうにしている女の子の姿があった。 別に、羨ましいなんて思わない。 あたしは、もう二度と男なんて信じないって決めたから。 だから、彼氏なんて、別に欲しくなんかない。 寧ろ、この世から男なんて消えてしまえばいいのにと、ただひたすら思う。 あたしの心は、男に対して冷め切っている。 本当に、そう思う。 だけど、あんな事があれば、そんな風にもなるよ。 そう、あんな事があればね……。
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加