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『春輔、痛いっ!放してよっ!』
あたしが、そう喚き散らしながら、右腕を振り回す。
しかし、しっかりと春輔に掴まれていたので、そう簡単に右腕の拘束は解けなかったし、何時の間にか小垣によって左腕の方まで拘束されてしまった。
最悪な事に、もうこれで殆どあたしは抵抗出来なくなってしまった。
あたしは、そのまま二人に、前以て引かれていたらしいマットの上へと押し倒された。
マットの冷たい感触が身体に伝わる。
冬である所為か、余計に冷たく感じた。
そして、すぐ傍に控えていた山家が、あたしの右腕を一気に押え付けに掛かる。
すぐに小垣も加勢してきて、あたしの左腕を拘束したかと思うと、すかさず春輔があたしの身体の上へと伸し掛かる。
あたしは、この後、この三人によって回された。
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