男不信の少女

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      * あたしは、暗くなってきた商店街で溜め息を吐いた。 溜め息を吐くと幸せが逃げるとゆう迷信めいた言葉があるが、嫌な事を思い出したのだから溜め息も吐きたくなる。 辺りも暗くなってきたし、そろそろ家に帰ろうと思いながら、あたしは家がある方向へと足を向ける。 その時、あたしの視界が急に真っ暗になった。 「きゃっ!」 あたしの身体に、何かがぶつかったらしい。 ぶつかった時の影響で、少しふらつきながら、あたしは顔を上げる。 すると、あたしの目の前に、あたしと同じ年齢くらいの少年の姿があった。 恐らく、年齢はあたしと同じくらいだろう。
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