第1章[決意]
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封筒には、写真が入っていた。 孤児院の子供達11人。 みんな元気な笑顔をカメラに向けている。 「みんな…」 千世は泣いていた。 自然と涙が零れ落ちる。 寛は千世の肩を抱き寄せる。 「行っておいで」 「うん…」 千世は寛の胸で、声を殺して泣いた。
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