第1章[決意]

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「千世は泣くほど凜ちゃんが好きみたいだしね」 「…」 「会うくらいなら、許してあげるよ」 「…うん」 寛は千世を抱きしめる。 「でも、凜がどこにいるかわからない…」 アパートには千世と寛が住んでいる。 凜は帰って来ていない。 「手紙が来てたよ」 寛は千世に小さな封筒を差し出す。 「ありがとう…」 千世はそれを開く。 懐かしい香りがする。
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