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「八年前のあの日。てめぇは九代目のじじぃに喧嘩をふっかけたあげく、俺のせいに仕立て上げあがった。しかもあのクソじじぃ、それを知ってるうえで俺を氷漬けにしやがって!!」
「そんなこと俺に言われても困るね。確かに俺はアンタのせいに見せかけて九代目に喧嘩、っていうよりボンゴレ自体にクーデターをしかけたさ。そこのヴァリアーのみんなにも協力してもらってね?でもそれはアンタとクソじじぃが俺をイタリアから出れねぇように軟禁状態にしたからだろうが。何が『君は(お前は)十代目にふさわしい。ずっとここに居てくれ(居ろ)。』だ。どこの世界に五歳のガキをマフィアのボスにしようとする奴がいんだよ。」
もうビックリしすぎて何も言えません。
ゆりかご事件の主犯てザンザスじゃなくてお前かよ、ってなるよね。
木の陰にいたパパンもビックリして斧みたいなの落としちゃってるよ。
「てめぇのせいで俺は八年もの時間を無駄にしちまった。だから今ここで俺がボンゴレ十代目になってやる。」
「オッケー、わかった。リングなら全部やるし、ボスの座もお前にやるから。だからさっさとイタリアのお家に帰んな。」
面倒事が嫌いな綱吉はさっさと済まして家に帰りたい。
しっし、と手を払ってザンザスの扱いはまるで虫。
綱吉本人にとってはむしろそれ以下だったりする。
「ボンゴレリングは頂く。だがその前にてめぇをぶっ倒す!!」
その言葉を聞いた綱吉は溜息一つ、そして続けて一言。
「あのさ、はっきり言ったらどうなんだよ。アンタはじじぃと結託して、俺をボコって、気絶させて、そのすきにイタリアに拉致って十代目にする気だろうが。」
「ッ・・・。」
「バレバレなんだよバーカ。それからクソじじぃも変な機械に入ってねぇで出て来いよ。なんなら力ずくで出してやってもいいんだぜ?」
「いやぁ~久しぶりだね綱吉君。しばらく見ない間に大きくなったね。これからの成長が楽しみだ。」
変な機械、もといゴーラ・モスカから出てきたのはなんとボンゴレ九代目だった。
しかもスーツがかなり着崩されている。
モスカの中は暑かったらしい。
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