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「白々しいんだよ、ふざけんな。こんなことならあの時息の根を止めておくんだった。」
「年寄りは大切にするもんだぞ、綱吉君。昔はあんなに可愛かったのにどうしてこんな風になってしまったんだ。」
「あんた達のせいだよ。」
「愚息のせいに決まっているな。兄弟のように仲良くと思い、一緒に生活させたのが間違いだったようだ。」
「その愚息を自分で凍らせて、自分で溶かして、一緒に日本に来てるっていうのはどう説明してくれるんだ?」
九代目の一方的なトークに慣れたように突っ込む綱吉。
なるほど彼ら親子に育てられたなら綱吉が小さなときから擦れた性格になってしまったのはしょうがないだろう。
「こうしてはいられない、さぁ綱吉くん、一緒にイタリアに帰ろう。大丈夫、君なら立派なマフィアのボスになれるさ。」
「全力でお前をサポートしてやる。俺を信じて一緒に来い。」
「オッケーわかった。アンタら親子二人まとめて氷漬けにしてイタリアにクール便で送ってやるよ。しょうがねぇから運賃は払ってやる、感謝しろよ。」
手にはグローブ、額には炎。
やるき八分、殺る気は十分。
手加減は帰ってまだ九代目が続けられる程度でオッケー。
「覚悟しろよ、クソ親子。」
ヴァリアー達がイタリアに帰ると日本からの大きなクール便の荷物が届いていたそうだ。
中身は・・・これは言わなくてもいいだろう。
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