『甘くなくても』

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それは昨日の夜のことだ。 「おいツナ、お前明日が何の日だかわかってんのか?」 「こどもの日だろ?そんなん誰でも知ってるだろ。」 「・・・やっぱり知らねぇか。」 本当に呆れたような目で見てくるリボーンに俺はものすごく腹が立った。 五月五日はこどもの日。 それ以外になにがあるっていうんだよ。 「明日は雲雀の誕生日だぞ。」 「勝手に人の心を読むな・・・ってえ?今なんて言った?」 「ダメツナが。明日は雲雀の誕生日だって言ってんだ。」 ・・・やべぇ、全然知らなかった。 俺も恭弥もお互いにあんま干渉しないからなぁ。 でも恋人の誕生日を知らなかったっていうのはさすがにヤバイなυ 「どうすんだ?もう店なんて閉まっちまってるぞ。」 「だったらもっと早く教えてくれればいいだろ?」 「いくらなんでも知ってると思ってたんだ。」 「・・・とりあえず明日は恭弥の家に行ってくるよ。獄寺君と山本は来たら誤魔化しておいてね。」 どうせ恭弥は自分の誕生日なんて興味ないだろうし、こどもの日を楽しもうなんて性格じゃないから一日家にいるつもりだろうな。 プレゼントは・・・後で渡せばいいか。 そういえば誰かの誕生日を祝うなんて初めてだなぁ。 「ねぇ、何をあげればいいと思う?」 「俺に聞くな。それにあいつは何も欲しがらねぇと思うぞ。」 「だよねぇ・・・あの人、物に興味なさそうだし。」 「そういう意味じゃねぇけどな。ボソ。」 .
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