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Side リボーン
ある日の午後俺がボスの執務室に行けばあいつは窓の外を見ながら深い溜息を吐いていた。
「はぁ・・・」
「どうしたダメツナ」
「そのダメツナって呼ぶのいい加減やめてくれない?」
「うるせー俺にとってお前はいつまでもダメツナだ」
こいつは10年前の俺の教え子、沢田綱吉。
今ではボンゴレファミリーのボスとして頂点に立っている。
実力も過去最強と謳われるほどに強くなった。
そんなボスを馬鹿に出来るのも元家庭教師の特権だ。
「ねぇ、リボーン・・・」
「なんだ?」
「これからの一週間で俺がすることに一切口出ししないでね」
「なんだ?ボスの座を捨てて日本にでも逃げるのか?」
「まさか・・・でもきっとリボーンは怒るだろうからさ。今のうちに釘さしておくの」
「勝手にしやがれ」
「ありがとう」
俺はこのときのこの約束を後になって後悔するんだ・・・
いつもならダメツナの行動を読むくらい簡単だったのに。
このときだけは気づけなかったんだ。
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