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「みんなに話があるんだけど聞いてもらえる?」
素の表情で俺がそういえば体育館内はいっきに静まり返った
「実はみんなに見てもらいたい物があるんだ」
俺が取り出したのは例の竹刀と防具
それを見た剣道部員たちは顔色が変わった
「そうだな~山本、この竹刀持ってみてくれる?」
俺はクラスでも一番力がありそうな山本を呼んで竹刀を持つように言った
「これを持てばいいのか?」
「そう、怪我しないように気をつけてね」
「?わかった」
山本は竹刀を片手で持ち上げようと試みた
だが、竹刀は少しも持ち上がらない
今度は両手で挑戦し、ほんの少しだけ持ち上がった
それを見ていたまわりは騒ぎ始めた
「おいおい、嘘だろ・・・」
「山本のやつ演技してんじゃねぇの?」
「わりぃけど演技じゃねぇよ」
みんな山本の言葉を信じたな
やっぱり山本を選んで正解だった
「じゃあ持田先輩は不正してたってこと?」
「しかも剣道部もグルになって」
「最低だな」
「見損なったわ」
あぁあ、酷い言われようだね・・・
これからずっと言われ続けるだろうな
ご愁傷様です
「でもなんで沢田は持ち上げられたんだ?」
視線が一気に俺に集まる
もう今更なので俺は素で対応した
「今までのダメツナは俺の演技ってこと」
まぁ、演技だからといって俺がその竹刀を持ち上げられることの説明にはなっていないがそれを問う奴はここにはいないだろう
「でもなんかスッキリしたよな」
「あぁ、沢田が持田をこらしめてくれたからな」
「ありがとなツナ!!今まで悪かったな」
「これからはよろしくな」
「よろしくね、みんな(ニコ)」
「「「「//(カッコいい~・カワイイ~)」」」」
なんだ?
みんなして顔を赤くして・・・
興奮しすぎたのか?
こうして今回の騒動は幕を閉じたのだった
その日『沢田綱吉ファンクラブ』が出来上がり全校生徒の約半数が男女関係無く加入したのは言うまでも無い
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