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それでも沢田綱吉は反応しない
しかしそれに対して雲雀恭弥は怒ることなく話しかけ続ける
それにクラスの人間は驚いた
自分たちの知る雲雀恭弥ならば今頃沢田綱吉はボロボロにされてしまっているはすだ
「まだ昨日のこと怒ってるの?」
昨日のこと?
なんだそれは?
昨日は日曜日で学校は休みだった
休日に会うほどこの二人にそんなに深い関係はあったか?
「そのことなら謝ったじゃない、他になにが気に入らないのさ」
謝った?
あの雲雀恭弥が沢田綱吉に謝った?
もうなにがなんだかわからない
成り行きを見守ることにしよう
そう決めたクラスの生徒たちは静かに事の成り行きを見守った
「だって・・・」
ここで初めて沢田綱吉が言葉を発した
今思えばこれが今日はじめての沢田綱吉の発言である
「だって?」
「昨日が何日ぶりのデートだったか恭弥わかってる?」
「わかってるよ、綱吉」
は?
デート?恭弥?綱吉?
デート・・・恋人同士がイチャイチャしながら行うもの
恭弥・・・雲雀恭弥
綱吉・・・沢田綱吉
つまりは・・・
「「「「雲雀恭弥と沢田綱吉が恋人同士~~~!?」」」」
「「うるさい」」
「「「「(ビク)すいません!!」」」」」
「まったく恭弥のせいでばれちゃったじゃん」
「綱吉が呼んでも来ないのが悪いんだよ」
「だって恭弥が昨日・・・」
そういえばさっきも沢田綱吉がそんなことを言っていた
今は沢田綱吉の雰囲気が違うこととか二人が付き合ってたということよりそのことの方が気になる
もしかしたらそれが原因で自分たちは朝からあの状況に追いやられたのかもしれないのだから
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