『痴話喧嘩』

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「だからそのことは謝ったでしょ」 「謝ったって許さないんだから!!俺がどれだけ昨日のデートを楽しみにしてたかわかる!?だって二週間ぶりなんだよ!?前の日から楽しみにしてたのに急に風紀委員の仕事があるから会えないとか言ってさぁ・・・俺と風紀委員とどっちが大切なわけ!?」 二週間ってたかが半月じゃないですか・・・ あなたたち普段はいったいどれだけデートしてるんですか? とは言えないのでさらに成り行きを見た 「もちろん綱吉に決まってるでしょ」 「だったらなんで昨日会ってくれなかったの!?今日だって朝会ってもなんにも言わないしさ!!謝ったってメールでたった一言『ゴメン』だけじゃん!!俺は昨日の分も今日一緒にいられるならいいやって思ってたのに!!恭弥のバカ!!」 つまりは朝から沢田綱吉の機嫌が悪かったのは昨日雲雀恭弥とデートが出来なくて、それなのに雲雀恭弥が反省した態度を見せなかったからだと・・・ それってただの痴話喧嘩じゃん!! 「僕だって早く綱吉に会いたかったよ?朝は綱吉が学校では話しかけるなって言ったんだからしょうがないでしょ」 「だったらなんで今になって放送で呼び出したり、クラスまで来たりすんの?別に一時間目から呼ぶ出すことだって出来たじゃん!!」 「さっきまで風紀委員の仕事をしてたんだよ」 「ほらまた風紀委員、もうやだ!!」   なんか拗ねちゃいましたよ・・・ でもなんか可愛いなぁ そう思ったのが間違いだったとこの後知ることになる 「はぁ・・・いいから応接室に行くよ?詳しい話はそこで聞くから」 「やだ!!もう帰る!!」 手を引こうとした雲雀恭弥の手を振り払い鞄を手に取る沢田綱吉 完全にご立腹のようです 「勝手にしなよ・・・」 「っ・・・恭弥なんて大っ嫌い!!」 そう言って鞄からナイフを取り出し雲雀恭弥にむけて勢いよく投げる沢田綱吉 ん?・・・ナイフ!!? いやいや、鞄からナイフって銃刀法違反ですから 「危ないね・・・」 それをトンファーで弾き呟く雲雀恭弥 反応薄すぎじゃないですか? 「恭弥はいつもそうやって聞き流すだけなんだから!!」 いつの間にかグローブを取り付け額と手から炎を出す沢田綱吉 「聞き流してない、ちゃんと聞いてる」 その攻撃を防ぐだけで攻撃はしない雲雀恭弥  .
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