アリプロジェクト

出会いへの道のり

　それはつまり、CLAMP作品のメディアミックスである『Wish』のOVAの曲で、そのファンを引きつけた。この女性によるスタジオの読者同様、アリプロのファンはゴスロリの世界に出会った。これはアリカが清純なスタイルのドレスで登場した時に完璧に表現されたもので、そのプロモーション写真の美学はとても高度なものだった。

　1997年、彼らは次に「ピアニィ・ピンク」を作り、これは『CLAMP学園探偵団』のオープニングとなった。この曲は時代に対してシュールレアリスムを思わせたが、アリプロはこうして自信の作法を見つけ始めたのである。

　それでもアリプロの音楽が最初の転機を迎えるには、テレビシリーズ『Noir』を待つ必要がある。「コッペリアの柩」は奇妙にもとても柔らかく、それまでの歌と全く同じ個性を守っていた。ヒットの到来である。この跳躍の一部は（スタジオビートレインのシリーズ同様に）『Noir』を指揮した真下耕一監督によるものだ。こうして真下とアリプロとの間には大きな友好が生まれる。

　アリカは、彼はとても近い世界観を持つとさえ語る。とりわけ今日の日本のテーマに共通する心配事についてだ。このとても独特な絆はもう一つのシリーズ、『Avenger』でも表現される。