ついに大ヒット

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ついに大ヒット

 アリプロは今日、アニメ視聴者に限らぬ人気を得ている。それぞれの歌はアニメを有名にし、かつ購入者層は幅広い。それが『かみちゃまかりん』や『シゴフミ』のオープニングになろうとも、独特なスタイルが一番大事なのだ。  一方、近年最高の売り上げは「勇侠青春謳」の他にはない。なぜならこれは『コードギアス』のエンディングになったからだ。このシリーズは2006年と2008年の最大の事件となり、売り上げが頭打ちになったのもごく当然のことだ。  アリカはこの曲が「日本的」な歌の第一だとはっきり言った。つまり、外国の影響がないということである。このオーケストラによる賛歌は祖国のために死んだ兵隊に捧げられた。歌詞は20世紀初めの詩人、与謝野晶子が元になっている。  シリーズの他の歌においては、バルザックの作品「あら皮(Peau de Chagrin)」に名を由来する「あら皮(※3)」が挙げられる。  彼らの最近のヒット作(※4)は『鉄のラインバレル』のオープニングの「鬼帝の剣」である。片倉は、この曲で新たなアルペジオを発見できたと言う。そしてもちろんこれは、リフレインが最初に聞いた時はほとんど耳に害となるからだ。しかしこれを乗り越えることが必要である。この時に、アリプロジェクトが音楽の革命に参加していることが確かになるのだ。  訳者注 ※3「あら皮」:「あら」は「鹿」を三つ重ねた字。諸事情でひらがなに直した。 ※4最近のヒット:この雑誌は2009年3月の発売。
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