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静かに墜ちる
体は冷たく震えて小さくなる
一つも解決しない溜息
途切れない痛みの分
誰かに当たりたい
傷付けて知って欲しい
全ての苦しみ
今歪んだ時間の流れる夜の虚しき肌の痣
無数に刻んだ生きる為の希望
ギリギリを保つのも危うい
声を殺した
涙も押して胸に溜まる汚れた嘘
次第に無気力になるから
せめて歩けるだけのたうちまわる
闇より深い真相など要らない
時に壊して動けなくなればいい
五月蝿い足音
遠ざかる救いにもう手を伸ばさず黙り込み
未来は望まず全てを拒んで
瞳を閉じていく
この果てない鬱の広がる空見上げ
綺麗な街を汚し
嗚呼 崩していく
捨てられるもの
生まれはしないもの
捨てられるもの
無くしたらもう戻せない
それが分かるから
怖いから
扉を堅く閉じた
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